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2005年11月27日(日曜日)

文化財(4)

カテゴリー: - kawamura @ 07時32分36秒

文化財は、現在という静止した空間のなかに存在しているのではなく、それをとりまく歴史的な時空のなかにある、ということを前回お話ししました。

「御林守河村家住宅」について、具体的に申しあげますと、河村家が幕府直轄山林の管理者であったころに、役所として、あるいは御林守のシンボルとして建てた家は、明治維新を経てその役職を失ったあとでは、役所やシンボルとしての機能も同時に消失したのです。
明治期から昭和二十年までは、不在地主として、所有地からあがる年貢米でそのシンボルとしての家を維持することができました。
農地改革後、所有農地のほとんどを失って地主から自作農となった河村家は、経済的基盤をなくしたわけですので、「御林守河村家住宅」は維持管理に苦労するだけの無用の長物となりました。
私の代になって、農業からはなれると、夏は比較的よいのですが、冬は天井が高くて暖房効率が悪いものですから、住宅としてさえもてあますようになりました。
有形文化財に指定されたあとは、その管理者として別棟を建てましたので、「御林守河村家住宅」は、役所としても、シンボルとしても、ついには住宅としての機能も失いました。

すべての機能をうしなって、「御林守河村家住宅」は、島田市指定有形文化財建造物として、しずかな谷間にひっそりと建っています。

つづきはまた明日。


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