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2005年12月12日(月曜日)

文化財(17)

カテゴリー: - kawamura @ 08時49分53秒

すべてはほろんで、家だけがのこりました。

文化財は、現在という静止した空間のなかに存在しているのではなく、
それをとりまく歴史的な時空のなかにある、ということをお分かりいただけましたでしょうか。
その家に住むひとも、それをとりまくひとびとも、もうだれもこの世にはいません。

両親を亡くしたあと、私は裏山の中腹にある墓地をよくおとずれました。
娘たちと墓前にそなえた線香のけむりが紅葉の空へながれてゆく、その行方に、
見わたせば祖先たちがひらいた山野がひろがっていて、
眼下には文化財河村家住宅の全貌が見おろせます。

私にはもとよりこの屋敷を維持保存する力はなく、ただ崩れてゆく屋根を、
茫然と、夢のようにながめているだけです。

来客に文化財建造物所有者の苦労話をしたとき、そのひとりから、
「祖先がいい思いをしたんだからあなたが苦しんでも当然ですよ」
と言われました。

そうかもしれません。
しかしそうなのでしょうか。
みなさまがどう思われるのか、ぜひお聞かせ願いたいと思います。

文化財シリーズはこれで終了いたします。


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